Syleema Johnson / Chapter V: Underrated    |
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Syleena Johnsonの3年弱ぶり6作目。1曲目からUnderratedを強調しすぎで、今のポジションに相当不満がありそう。前半のUpな曲などはBeyonceばりの今時な感じで、中盤からはゆったりとして曲中心。いずれも表情豊かで、曲調に合わせて唄い分けるSyleenaの歌唱力は流石だが、特にスロー曲のVocalは沁みてくる。特筆すべき何かがあるとは言えないが、安心して聴けるまとまりの良いアルバムである。 |
Common / The Dreamer / The Belieber     |
![[Common / The Dreamer / The Believer]](gif/common6M.jpg) |
俳優業でも忙しいCommonのレーベル移籍後初となる3年強振りのアルバム。同じ地元で盟友とも言うべきNo I.D.が全面Produceを担っている。前作同様、肩肘張らず、気持ちよくRapしているCommonの姿が目に浮かぶ。Trackはサンプリング中心でPopでソウルフル。唄にも比重がおかれている。原点回帰な印象だが、Drake的な今時っぽいものもカバーしている。なお、いつものCommonパパのナレーションで締めくくっている。 |
Robin Thicke / Love After War    |
![[Robin Thicke / Love After War]](gif/robinthicke2M.jpg) |
Robin Thickeの2年ぶりの5作目。いつもと同様、全曲のSong writingとPro Jayとの共同Produceをこなし、相変わらずの才人ぶりを発揮している。GuestもLil Wayneの1曲のみだ。内容はこれぞBlue Eyed Soulという一言につきる。前半にのりの良い曲、後半にスローを配し、アコーステッィクギター使いのラテンっぽい曲、Hip-Hopっぽい曲、FunkなTrack、Princeっぽい曲と多様な曲調のTrackを巧みに織り交ぜている。ファルセットも多くて、黒人ほど粘着性はないが、十分にソウルフルな作品だ。 |
The Original 7ven / Condensate    |
![[The Original 7ven / Consendate]](gif/original7ven1M.jpg) |
Princeのバックもつとめ、Jam & Lewisが在籍したバンド、The Timeのほぼ20年振りの復活作。バンド名は変わったが、メンバーはオリジナルのまま、一人追加されて7人となっている。彼らが活躍した80年代のサウンドそのままで、Princeにも相通ずるのりの良いFunk Rockが中心となる。既聴感たっぷりではあるが、そのバンドサウンドはブランクは全く感じさせない。逆に余裕と貫禄を見せつける洒脱で大人なアルバムである。 |
Kendrick Lamar / Section.80    |
![[Kendrick Lamar / Section.80]](gif/kendricklamar1M.jpg) |
Mixtape中心に活動してきたKendrick Lamarの1st オフィシャルアルバム。Compton出身で、2Pacにインスパイアされた、Westsideに属するRapper。Drugやアルコールに直面した若者の抱える問題を架空の人物、TammyとKeishaの生涯/生活を通して描く、Generation Yに捧げたコンセプトアルバム。なので、あまりにWestっぽくはない。Drakeに影響を受けたTrackもあるが、その一派とうこともない。ときにジャジーで哀愁感に満ちたTrackにKendrickのやや、ゆるめのRapや唄が馴染んでいる。 |
Lloyd / King Of Hearts    |
![[Lloyd / King Of Hearts]](gif/lloyd1M.jpg) |
Interscopeに移籍後初のリリースとなるLloydの4作目。Pollow Da Donの全面Produceによる、今時のR&B作品である。既聴感のあるTrackもあるが、アップからバラード、トランス風に、サザンマナー曲と意外とバラエティに富んでいる。そこのこれぞナヨ声というべきLloydのVocalが乗っかってくるのだが、どの曲にもそれなりにマッチしている。他の若手同様、MJっぽいシーンもある。Guest陣を適度にちりばめ、アクセントをつける工夫もされていて、十分に聴けるアルバムである。 |
Danny Brown / XXX    |
![[Danny Brown / XXX]](gif/dannybrown1M.jpg) |
DetroitのMC, Danny Brownの2011年の作品。Spin誌では2011年のベストアルバムとされている。当初はレーベルよりMixTapeでリリースされ、2012年になってCD化された。Detroitということで、身内のProducerによるエレクトロな雰囲気のTrackに、Danny Brownの高めの声のややコミカルなRapが乗ってくる。自身の経験に基づくDrugもののLyricが特徴的。特に尖がってるわけでもなく、捉えどころの無い、これぞUnderroundというアルバムだ。 |
Meshell Ndegeocello / Weather    |
![[Meshell Ndegeocello / Weather]](gif/ndegeocello2M.jpg) |
Singer / BasistのMeshell Ndegeocello、2年ぶりの作品。わが道を行きつつ、幅広い音楽性を持ち、コンセプチャルなアルバムを製作する人だが、今回は、Singer Songwriter / ProducerのJoe Henryの全面Produceを任せ、本人はほぼ歌い手に専念している。内省的で静謐、語りかけるように唄うMeshellの特徴を良く活かすような、ゆったり目で音数の少ない曲がほとんど。ジャンル分けを拒むような、オリジナルな世界を展開しているが、Meshellに唄はきちんと耳に届いてくる。 |
Lil B / I'm Gay    |
![[Lil B / I'm Gay]](gif/lilb1M.jpg) |
Downloadのみでリリースし続けるベイエリアのRapper, Lil Bのアルバム。一時、公式にFree Download可能だったが、現時点(2012/4)ではNGになっている。サンプリング中心のTrackにLil Bのrapのみという、オールドスタイルな構成ながら、選曲のセンスは良い。逆に社会を風刺したLyricのほうが特徴的だ。20代前半ながら、落ち着いたフローで、煽るわけでなく、語りかけてくるような感じ。なお、ここでいう"gay"とは"幸せな"という意味だそうです。 |
Anthony Hamilton / Back To Love     |
![[Anthony Hamilton / Back To Love]](gif/ahamilton4M.jpg) |
前作に続きチャートアクションも好調なAnthony Hamiltonの二年ぶりとなる6作目。いつものようなヒリヒリ感満載の作品。スロー中心の渋くて染みるTrackが主体というのもいつものとおり。Babyfaceが3曲でProduceしているのは意外だが、全く馴染んでいる。ファルセットも使ってりして、抑えた歌唱でじっくり聴かせてくれるるが、若返ったような気もする瞬間も。本当、Qualityの落ちない人です。 |
The Roots / Undun    |
![[Te Roots / Undun]](gif/roots7M.jpg) |
John LegendやBetty Wrightなど他アーティストとのコラボーレションも活発で継続して制作意欲の高いRootsの1年半ぶりの作品。Album Creditによると現在は8人編成らしい。今回はRedford Stephensという人の反省をフィクションとして描いたコンセプトアルバム。なのでSound Trackのような雰囲気を持ち、ラスト4曲による組曲はインストのみとなっている。唄とRapはほぼ半々で、ストイックで暗めな印象やざらつき感は前作と同様。40分弱ということも合って、なかなか濃密な作品である。 |
Mary J. Blige / My Life II... The Journey Continiues (Act 1)     |
![[Mary J. Blige / My Life II... The Journey Continiues (Act 1)]](gif/mary7M.jpg) |
Mary J. Blijeのデビュー10作目。名作といわれる2作目"My Life"の続きというべきか。中堅どころ+定評のあるProducerを起用し、どのTrackも完成度がかなり高い。サウンド面での目新しさは無いが、それは最近のR&Bに全て当てはまること。唄のほうはメロディ志向なのか、悲愴感が消え、透明感というか瑞々しさも漂い、ここにきて進化と貫禄を見せる。アップからスローまでと曲調も多様で、Guestも豪華なので、聴き応え十分なアルバム。 |
The Weeknd / House Of Baloons    |
![[The Weeknd / house Of Baloons]](gif/Weeknd1M.jpg) |
エチオピア系カナダ人、Abel Tesfayeによるソロユニット, The Weekndによるmixtape。2011年にリリースされた3部作の2つ目。2012/3/17現在、自身のサイトからDownloadできる。同じカナダ人であるDrakeのサポートを得ているとのことで、音楽界全体でのチルウエイブ, ダウンテンポの流れに与するような、ぎりぎりR&Bのハウス,
ダブステップを取り入れたゆったりめのTrackは内省的で幻想的だ。ファルセットを取り入れた唄い方もR&Bというよりロックに近い。LyricはDrug,
Sexにも及び、こちらは厭世的な印象を受ける。 |
Big Sean / Finally Famous    |
![[Big Sean / Finallly Famous]](gif/bigsean1M.jpg) |
2007年にKanye WestにHookされた、デトロイトのRapper, Big Seanのデビューアルバム。KanyeのG.O.O.D.レーベルからのリリースとなる。ここ2-3年の新人Rapperの特徴である内省的、ダウナーな印象は、ほぼ無くて、アルバム全体としてポップである意味従来型。ノリの良い曲が多く、聴き易い。No I.D.が半数以上のTrackに関わり、そんな雰囲気を作り出している。Big SeanのRapは唄パートも多くで、強い個性は感じられないが、その分、豪華Guest陣で盛り上げている。 |
Betty Wright and The Roots / Betty Wright: The Movie     |
![[Betty Wright and The Roots / Betty Wright: The Movie]](gif/bettywright1M1.jpg) |
ベテランR&BシンガーBetty Wrightの10年ぶりのアルバム。その間も客演やGrammyノミネーションなどもあって、ブランクを感じさせない作品である。もう一方の主役はThe RootsでJohn Legend, Booker-Tと続くR&B畑のArtistとのコラボレーションをバックバンドに徹して成功させている。Betty Wrightの唄は、成熟して渋みはましているものの、まだまだ枯れては無く、アップ〜ミディアム〜スローと緩急自在にノリ良くこなしている。SnoopやLil Wayneとの競演も意外にマッチしていいて、ゆったりとくつろいで聴ける良曲揃いの作品です。 |
Frank Ocean / Nostalgia. Ultra.    |
![[Frank Ocean / Nostalgia. Ultra.]](gif/Frankocean1M.jpg) |
24歳、New Orleans出身のSinger, Frank OceanのMixtape。Christopher "Lonny"
Breauxとして、John LegendやJustin Bieberへ楽曲提供し、また、Kanye&Jay-ZやBeyonceのアルバムにSIngerとして客演しと、Artistとして順調に活動開始したが、所属するDef
Jamから許可が出ず、これはMixtapeでのリリースとなった。Kanyeの808s & HearbreakやDrakeの諸作の流れを汲むような、従来のR&Bらしくない作品で、ジャンルにとらわれず、RadioheadやColdplayをカバーしたりして、インディロックに近い印象も受ける。唄も歌い上げず、ナヨ声でもなく、内省的な感じだ。OFWGKの一員でもあるが、作風は一線を画していて、だれでも聞きやすいのがありがたい。 |
Booker T. Jones / The Road From Memphis    |
![[Booker T. Jones / The Road From Memphis]](gif/bookertjones1M.jpg) |
MG'sを率いてStaxのハウスバンドをつとめ、Otis Reddingなどとも共演したベテランオルガン奏者Booker T. Jonesのインスト主体の最新作。バックにThe Rootsの?uestlove(ds), Oweb Biddle(b), Captain Kirk(g)をバックに、グルーブ感たっぷりの熱い演奏を繰り広げる。TrackはGnarls BerkleyやLauryn Hillなどのカバーはあるものの、残りは本人による新作。Guest Voもインディバンドからと決して回顧的な作品ではなく、現役感のある新旧がうまく融合したアルバムだ。 |
Wale / Ambition     |
![[Wale / Ambition]](gif/wale2M.jpg) |
Waleの2年ぶり2作目。その間にRick Ross率いるMayback Music Groupに移籍してのメジャーリリースとなる。そんなこともあって、Producer,
Guestは総入れ替えになっているが、1stからのコンセプトを大きく変えてはいない。Trackは全体のトーンは変わらないが、Hornを多用したカッコ良いものや、Drakeなどに通じる静かな内省的なもの、メロディアスな唄をフィーチャーしたものと適度にバラエティに富んでいる。WaleのRapは力強さが出てきていて、逆に普通っぽくなった気もする。同時期にデビューしたDrakeやKid
Cudiに遅れをとっていたが、アルバムのQuality的には追いついたと言えそうだ。 |