Ella Mai / Ella Mai    |
![[Ella Mai / Ella Mai]](gif/ellamai1M.png) |
southwest London出身で24歳のVocal, Ella Maiのデビューアルバム。GでGrammyにもノミネートされ、順調なスタートを切っている。彼女をHookしたDJ Musard中心にProduceされた作品で、90年代のUS R&Bを下敷きにしたようなオーソドックスで耳なじみの良い曲が並んでいる。スローが中心でじっくり聴かせる曲が多く、見た目と違って中低域の落ち着いた声で唄っており、ちょっと若々しさみたいなものは期待しないほうが良いかもしれない。 |
Serpentwithfeet / Soil    |
![[serpentwithfeet / Soil]](gif/serpentwithfeet1M.png) |
Baltimore出身でNYで活動するSinger / Songwriter, Serpentwithfeetのデビューアルバム。見た目はごついがQueer Musicシーンの人で、音楽はクラシック的な荘厳さと劇場性を持つ。アンビエントで内省的な曲調で、そこの高音の唄と、自身の出身であるゴスペルチックなコーラスが載っている。ただ、唄だけ切り取るとR&Bではある。インダストリアルでエレクトリックなところもあって、かなり特異的な作品だと思う。 |
Anderson.Paak / Oxnard     |
![[Anderson.Paak / Oxnard]](gif/andersonpaak3M.png) |
Anderson.Paakの3年弱振りの3作目。DreをExecutive Producerに迎えたが、いわゆるWest Sideの強い影響は無く、Andersonの個性を活かした作りになっている。サンプリングを効果的に使いつつ、ベースはバンド指向になっている。サウンド的には70-80年代のソウルを下敷きにしたミディアム〜スロー中心で、今まで以上にPopかつメローで聴きやすい。そんなTrackは本人はRapと唄を自由に行き来している。豪華ゲストが花を添えているところも聞き逃せない。 |
Earl Sweatshirt / Some Rap Song    |
![[Earl Sweatshirt / Some Rap Song]](gif/earlsweatshirt3M.jpg) |
Earl Seatshirtの3年ぶり、3作目のCD。15曲全てが1-2分で、これを切れ目なく繋いでいるので、強く印象に残る曲が無く、ゆるっと始まって、いつの間にか終わっている感じのアルバム。自分的にはちょっと苦手な人ではあるが、今回あまりダークな印象はなく、ファンキーなTrackが多いので、今までで一番聴きやすい。ゆるめのRapは、語りかけるようで抑揚があまりないのが特徴的。Lyricは亡くなった父親に捧げた内省的なもの。自己Produce多数で宅録でもあり、引き続きパーソナルな作品となっている。 |
Teyana Taylor / K.T.S.E.     |
![[Teyana Taylor / K.T.S.E]](gif/teyanataylor2M.png) |
Teyana Taylorの4年振り2作目。2018年夏のKanye Westによる5週連続Produce作EPリリースの一つでもある。全体としての印象はメロディアスでオーソドックスなR&Bで、そこに初期のKanyeっぽい仕掛けが加わっている。Trackはスロー中心の構成となる。少し掠れた声色からはエロいAlicia Keysと言ってもいい気がするが、曲によって、様々に唄い分けており、表現力では28歳とは思えないベテラン感を出している。なお、タイトルはKeep That Same Energyの略だとのこと。 |
Kids See Ghosts / Kids See Ghosts    |
![[Kids See Ghosts / Kids See Ghosts]](gif/kidsseeghosts1M.png) |
Kanye Westが弟分のKid Cudiと組んだユニット、Kids See GhostsによるEP。2018年夏のKanyeによる5週連続Produce作EPリリースの一つでもある。Art Workはお馴染み、村上隆が担当している。あまり、作りこまずに短期間で作った生々しい印象を受ける作品で、一言でいうとインディロックを取り込んだAlternative Hip-Hopといった感じだ。唄とHip-Hopは半分ずつというところか。ダウナーで内省的なところもあるが、耳が馴染んでしまったためか、そこまでのダークさは感じられない。 |
Georgia Anne Muldrow / Overload     |
![[Georgia Anne Muldrow / Overload]](gif/georgiaannemuldrow1M.png) |
1983年生まれで2004年デビューのVocal, Georgia Anne Muldrowの2018年最新作。半数以上の曲を自身でProduceし、Brainfeederからのリリースということで、注目を集めている。Erykah BaduやMos Defの作品にゲスト参加してた人で、アルバムの全体感も敢えて言うならErykah Baduに近いかもしれない。ただ、特定のジャンルやArtistに例えるのが難しい独特の世界観が展開されていて、こちらも敢えて言うならネオソウルということになるか。Lyricもコンシャスなものが多そうだ。曲調は、ところどころFunkであったり、Jazzyであったりでゆったり目で茫洋としたものがメインとなる。 |
Cardi B / Invasion Of Privacy     |
![[Cardi B / Invasion Of Provacy]](gif/cardib1M.png) |
2018年に大ブレークを果たし、既にQueenの風格も漂うCardi Bのメジャーデビュー作。2019年にはやっとCDもリリースされそうだ。ストリップクラブで働いていた過去を持ち、非DV経験やバイっぽいことを告白したりと、スキャンダラスなPrivacyを持つ人だが、それらをネタに成り上がりで威勢のいい、赤裸々LyricのRapを披露し、これが受けて、ヒットにつながっている。Bronx出身ということだが、そこまでハードコアなものではなくて、自身の出自であるLatin乗りの曲やTrap、Chanceと共演したそれらしいゆるめの曲、Kehlaniとのメローなスローなど、曲調は様々でTrackのほうも十分に楽しめる。 |
Nipsey Hussle / Victory Rap    |
![[Nipsey Hussle / Victory Rap]](gif/nipseyhussle1M.png) |
Carlifornia出身, 1985生まれのRapper, Nipsey Hussleのメジャーデビューアルバム。Epic時代に不遇な時を過ごし、その後、Indyでブレークしての、最近では遅めのデビューとなる。Chart
Actionも好調で、Grammyノミネートまでこぎつけている。最近売れ線のHip-Hopでは珍しく、West SideのシリアスでストレートなRap作品だが、適度にTrendを取り入れていて、懐古趣味的にはなっていない。豪華なGusetが目を引くが、そこに埋もれない力強いRapは好感が持てる。ちなみにArtist名は国人コメディアンのNipsey
Russelからとっているらしい。 |
Tierra Whack / Whack World    |
![[Tierra Whack / WhackWorld]](gif/tierrawhack1M.jpg) |
1995年生まれでフィラデルフィア出身のFemale Rapper, Tierra Whackのデビュー作。InstagramのStoryの長さに合わせた1分間の曲をインターバル無く15曲繋ぎ合わせた、つまり15分の作品。同じ構成のMVはGrammyにノミネートされている。ただこの構成は気まぐれによるものらしく、崇高なコンセプトなどが無いところがかえって清々しい。Trackは、ミニマルな感じで、緩やかで落ち着くようなものが多く、バックは楽器がベースとなっている。業界にメジャーなメンターがいるわけでもないので、どこの流派にも属さないユニークなところがある。(敢えて比較するならNonameあたり)。唄2:Rap1程度の割合なのだが、声と唄い方を曲によって使い分けているので、何人もマイクをとっているように感じられるが、もう一つの特徴だ。 |
Travis Scott / Astroworld     |
![[Travis Scott / Astroworld]](gif/travisscott3M.jpg) |
Travis Scott、2年ぶりの3rd Album。路線は今まで通り、Trapに軸足を置いてはいるがアンニュイでアンビエントな印象は薄れた気がする。前2作以上にGuestが豪華で、どこにどう使われてるか注意深く聴く必要がある(特にD)。Travis自体は唄とRapが半々くらいで、Autotuneをところどころ使っているのは今までどおり。個々のTrackが十分に作りこまれており、アルバムの統一感は維持しつつ、それなりバラエティに富んでいて、後半にも捨て曲がないので、かなりの聴き応えとなっている。 |
Kamasi Washington / Heaven And Earth     |
![[Kamasi Washinton / Heaven And Earth]](gif/kamasiwashington3M.jpg) |
Kamasi Washington、2018年夏リリースの作品。EPを一枚挟んで、今回も3枚組(1枚はBonus)で、合計すると3時間を超える。半数以上の曲にOrchestraとChoirが参加した文字通りの超大作で、一大黒人音楽絵巻でもある。Accoustic Jazzをベースにしながら、Latin要素を強めにして、AfricanもMixしたような独特の世界観が提示されていて、ゆったりとしたスピリチュアルなTrackを中心に、曲自体はメロディアスでわかりやすいものが多い。それに加え、Vocalや各Musicicanのソロパートもきっちり織り込まれていて、本当にお腹いっぱいな内容なので、覚悟して聴く必要がある。 |
Young Fathers / Cocoa Sugar    |
![[Young Fathers / Cocoa Sugar]](gif/youngfathers2M.jpg) |
Young Fathersの約3年振り、3作目。本人たちも標榜しているように、引き続きジャンルレスなサウンドで、明確に何かから影響を受けたと認識できないが、Hip-HopとUKロックを融合させたような曲が多く、これぞUKの音ということは言えそうだ。Popでありながら、シリアスでもあり、茫洋とした曲もあって、Trackの傾向は様々で掴みどころはないが確固とした主張は感じられる。Rapはほぼなく、唄中心で、時にGospelのようなコーラスを聞かせている。CDにはCreditは無いが、本人たちが Produceを行っていると思われる。 |
J.Cole / KOD    |
![[J. Cole / KOD]](gif/jcole3M.jpg) |
J. Coleの2年ぶりとなる5作目。Sportifyのリリース初日ストリーミング数の記録を樹立するなど、多くの注目を集めている。アルバムタイトルは”Kidz On Drugz”, “King Overdose”, ”Kill Our Demonz”の3つの意味を持つらしく、Art Workもそんな感じになっている。というように、強いメッセージが込められたアルバムであり、Drug, SNS, 金に囚われることから逃れることを訴えている。またFでは友人であるコメディ俳優kevin Hartの不貞にも触れている。このようにLyricに注目が集まっているが、Trackはほぼ本人によるProduceで、Sampling中心のJazzyでゆったりと落ち着いたものになっている。FeaturingでクレジットされているKill Edwardとは、J.Coleの別名であり、極めて私的な作品とも言える。 |
Blood Orange / Negro Swan     |
![[Blood Orange / Negro Swan]](gif/bloodorange3M.jpg) |
前作が高評価を集めたBlood Orangeの2年振りとなる4作目。本業のProducerとしても好調だが、今回も本人のSong Writing, Produceによる、密室的な作品になっている。ちなみにCDジャケットに移っているのは本人ではなく、黒人モデルらしい。Trackは楽器とデジタルをうまく融合していて、全体感はメロウでアーバンなものに統一されている。メロディのクオリティは高く、ファルセットを多用するDev HynesのVocalと相俟って、耽美的だ。Lyricは本人も言っているように、人種的、性的マイノリティをテーマにしつつ、Positiveなところもあって、一層パーソナル感を出している。ところどころの雑踏の音を使ったようなSEが、都会の孤独感をあらわしている気がする。 |
Stefflon Don / Secure    |
![[Stefflondon / Secure]](gif/stefflondon1M.jpg) |
UKはバーミンガム出身のRapper, Stefflon Donの初Physical作。両親がJamaica出身ということで、Dancehall RaggaeにGrim, Hip-Hopなどをミックスしたような作品。なのでDanceに適したノリの良い曲が中心となり、Sean PaulやSizzlaもゲスト参加している。他にも時流のアンビエントな空気を持つ曲やサウスっぽいHip-Hop良くなども含まれていて、UKに留まらないマーケットを視野に入れているのが判る。攻撃的なルックスもあって、Nicki Minajの対抗馬となるか期待したいと思う。 |
Brandon Coleman / Registance    |
 |
Brainfeederに移籍したKeyboard奏者、Brandon Colemanの2年振り2作目。Kamasi Washington(数曲にHorn隊として参加)やThundercatとともにLA出身のJazzミュージシャンから成るWest Coast Get Downの仲間でもある。本人も言っているように、Herbie Hancock, JB, Prince, P-Funkなどに影響を受けた賑やかかつ軽快でFunkなR&B作品になっており、Jazzを下敷きにし、Discoな雰囲気も携えている。本人のVocoderによるVocalや女性Voの唄がメインで、DなどはRogerにささげられており、非常にそれっぽい。難しいことは忘れて、とにかく楽しもうよというアルバム。 |
Mac Miller / Swimming     |
![[Mac Miller / Swimming]](gif/macmiller2M.jpg) |
2018年9月にOverdoseでこの世を去ったMac Millerが直前の8月にリリースしたアルバム。現時点での遺作ということになる。Ariana Grandeとの失恋の痛手や自身の薬物/アルコール依存に触れながら、Dでは"自分を大事にしよう"と言ってた矢先に本当に残念である。そんな極めて内省的で切ないLyricではあるが、Trackのほうは穏やかでFunkやJazzへの傾倒も感じられて、大変心地よく、フレンドリーだったという人柄が滲んでいる。Jon Brion中心とするProducer陣もMac Millerのよれた唄とRapにうまく融合させている。スロー曲中心ながらBFなどのFunk曲がカッコよい。才能豊かな人だっただけに、惜しいし早すぎる。 |
The Internet / Hive Mind     |
 |
一人減って5人になったThe Internetの3年ぶりのメジャー3作目。個人活動も好調で”Odd Future所属の”という枕詞がいらないくらいメジャーになり、一種の余裕が感じられる。Guestもなし、Produceも自身のみでの構成は、バンドとしての自信の表れであろう。抑制が効いて必要以上に盛り上がらないサウンドはまさにクール。TrackはJazzやLatinもとりいれつつ、hip-hop的感覚を忘れてないところが良い。Sydの静謐で浮遊感漂うVocaに加えSteve Lacyも数曲歌っている。 |
R+R=NOW / Collagically Speaking    |
![[R+R=NOW / Collagcally Speaking]](gif/rplusrequalnow1M.jpg) |
Robert Glasper率いるユニット、R+R=NOWのアルバム。ちなみにユニット名はReflect+Respond=NOWの略で、RobertがTribute AlbumにかかわったNina Simoneの有名な言葉にインスパイアされたものとのこと。1tp, 1kb. 2synth, 1bs, 1dsの6人構成。Terrace MartinがSaxが効けるのは1曲だけで、何故か主にSynthを担当している。構成としてはJazz演奏がベースとなり、曲毎にVocal, Rap, Spoken Wordなど趣向が凝らさていて,その辺含めて、Hip-Hop寄りの作りになっている。ただ、演奏自体が瑞々しく、力がこもっているところに好感が持てる。 |
Jorja Smith / Lost & Found     |
![[Jorja Smith / Lost & Found]](gif/jorjasmith1M.jpg) |
UK出身の21歳、Jorja Smith。Drake作品やBlack Pantherのサントラなどへの参加を経てのデビュー作となった。Song Writingも手がけており、LyricはPersonalで内省的だ。サウンド視点ではAccousticでOrganicで真っすぐなソウルアルバムになっている。瑞々しくも、年の割に抑制の効いて落ち着いたVocalが印象的で、なかなかの表現力を示している。中でもTom MischのHなどGuitarをバックにRap気味のVocalを披露し、良い雰囲気。曲調はスロー中心で、ダークという感じでもないので、ゆったりとした気分で聴くことができる。 |
XXXTentacion / ?    |
![[XXXTentacion / ?]](gif/xxxtentacion1M.png) |
20歳のRapper, XXXTentacionの2作目。チャート1位を獲得し、これからというところで、今年(2018年)6月に銃撃によってこの世を去ってしまったので、これが遺作ということになる。表面的にはMumble RapやEmo Rapなどにジャンル分けされる作風で、全体的にメランコリックで内省的。唄がメインの曲が半数以上を占めており、Guiterも良く使われていて、どちらかといったらRock特にGrungeに近い。そんな作品だが、聴いていて、暗い気持ちにならず、適度に心地良いのが不思議だ。 |
Ariana Grande / Sweetner     |
![[Ariana Grande / Sweetner]](gif/arianagrande4M.jpg) |
Ariana Grande の2年振りの4作目。アイドル性とArtistとしての歌唱力という二律背反的な才能を持つひとだが、当作では大人っぽいArtworkからも明らかなように、ぐっとArtistのほうに寄せてきた。前者の象徴、Mar Martinは一曲のみで、代わりにPharrellが7曲をProduceし、軽妙なHip-Hop Soul、可憐なPop、流麗なバラードのバランスがうまい具合にとれたアルバムになっている。不幸な出来事にもめげずに、頑張っている彼女だが、クオリティをさらにあげてきたのは流石。 |
The Weeknd / My Dear Melancholy    |
![[The Weeknd / My Dear Melancholy]](gif/weeknd5M.jpg) |
The Weekndの2年振りとなるメジャー4作目は6曲入りのEP。前作ではPopでメロディアスでメインストリームなR&Bに近寄ったわけだが、今回はPopさは捨てて、ひたすらメランコリックでダークなトーンに統一されている。Title通りということになるが、本人の失恋が動機になっているらしく、LyricもPrivateなものになっている。スローなTrackはアンビエントかつエレクトロで、なかなか凝ったアレンジ。高音多用の突き刺さるようなVocalには鬼気迫るものがあるが、ずっと聴くにはつらいものがあり、長編アルバムでなくEPで良かったというのが正直な感想。 |