Rick Ross / Port Of Miami    |
![[Rick Ross / Port Of Miami]](gif/rickross1M.jpg) |
MiamiのRapper Rick Rossの2006年のデビュー作。CのRingtone(着メロ)から火がつき、アルバムも全米1位となった。その堂々たる体躯から生み出されるフローは太くどっしりとしている。バウンシーなTrackはあるのだが、強い南部臭は無く、哀愁曲調が多いのだが、Westっぽいわけでもない。唄使いでファンクなTrackもあり、緩急とりそろえていて、最初から全国区を見据えているようだ。 |
Ray Cash / Cash On Delivery    |
![[Ray Cash / Cash On Delivery]](gif/raycash1M.jpg) |
Cleveland出身のMC Ray Cashの2006年秋のデビュー作。Hip-Hopファンになじみの薄いCleverandはエリー湖畔に立地し中西部に括られるのだが、NYにも近い。結果、サウンド的地域的特色は薄く、特に目立った特徴も無い。その分、各地のサウンドをうまくとりいれて、実に現在のHip-Hopっぽいアルバムになっている。とはいえ、サウスっぽいバウンシーな傾向は強い。Ray
CashのRapのほうは、声は中庸で、フローのうまさが特徴的だ。 |
Pimp C / Pimpalation    |
![[Pimp C / Pimpalation]](gif/pimpc1M.jpg) |
Houstonの重鎮UGKの片割れPimp Cの出所祝いとなるソロ2作目。大物を含みGuest多数で、ご丁寧にフルカバーのChopped&Screwed盤までおまけに付く豪華盤である。見た目から、もっとはみだしキャラなのかと思ったが、非常にまともで、ある意味まとまりも良い。全般的にバウンシーでアーシーなこれぞサウスという曲がならぶ。単調さはぬぐえないが、個々のTrackの充実度は高い。 |
Dem Franchize Boyz / On Top Of Our Game    |
![[Dem Franchize Boyz / On Top Of Our Game]](gif/dfb1M.jpg) |
2006年のHip-hop界におけるムーブメントのひとつSnap musicを代表するAtlanta出身の4人組DFBの2作目。Exective
produderに収まったJermain DupriのSo so defよりのリリースとなる。Crunkに比べ、よりロウでバウンシーなサウスならではの乗りのTrackが並ぶ。4人構成をうまくいかしたユニゾン、ソロリレー、MC間のやりとりが特徴的なところか。同じような曲調が並び、ちょっと単調なのが残念なところ。 |
The Game / Doctor's Advocate     |
![[The Game / Doctor's Advocate]](gif/thegame2M.jpg) |
今だBeef中の兄弟子50Centを勢いでは凌駕してしまったThe Gameの2ndアルバム。タイトル中のDoctorとは、もちろん後ろ盾であるDr.
Dreのことであるが、そのDre率いるAftermathからGeffenに移籍し、DreはProduceにも関与していない。50の影響大だったこともあってデビュー作は東西融合という雰囲気だったが、今回は多様なProducerを使いながらも哀愁曲調なトラックが多く、Lyric的にもWestside色が強い。もともと力強いThe
Gameのフローは、円熟味が増した気もする。 |
Joy Denalane / Born & Raised     |
![[Joy Denalane / Born & Raised]](gif/joydenalane1M.jpg) |
デビュー作で日本でも注目を浴びた南ア系ドイツ人、Joy Denalaneの2作目。ただし、今回は全部英語詩で、グローバルへの意欲も感じられる。全トラック、フィラデルフィア録音で現地ミュージシャンも多用しているようで、サウンド的にはUS
R&Bといっても全く違和感が無い。Hip-Hop寄りのトラックもあるのだが、全体的には懐古的な雰囲気を醸し出す中、アップな曲はかっこよく、スローな曲は暖かい感じである。しっかりとしたJoyのVocalもそんな曲調にマッチしている。 |
Justin Timberlake / FutureSex/LoveSound    |
![[Justin Timberlake / FutureSex/LoveSound]](gif/justin1M.jpg) |
ソロデビュー作でR&Bシンガーとして一本立ちし、"元*Nsyncの"という枕詞もいらなくなったJustin Timberlakeの2作目。最近好調のTimbalandがDanjaとともに、ほとんどのトラックのProduceを手がけるだけあって、サウンドのほうはまさにフューチャリスティックで尖がっている。80年代っぽいものを含めて、のりの良いアップなものが多数でが、かえってスロー(12)の趣が心地よい。Justinのやや頼りない声も意外と音には合っている。 |
Clipse / Hell Hath No Fury    |
![[Clipse / Hell Hath No Fury]](gif/clipse2M.jpg) |
兄弟Rapper Clipseの2作目。レーベルと折り合いがよろしくなかったらしく、延期続きで4ねんぶりとなってしまった。前作同様、Neptunesが全曲Produceを担当、らしいサウンドを提供しているが、新鮮さは期待しないほうがいいかも。シンプルなループをベースにしたTrackが多く、それはそれでじんわりくるのだが、もう少し派手さがあったほうが良さそうだ。息のあったフローはもちろんハイレベルを維持している。 |
Ciara / The Evolution    |
![[Ciara / The Evolution]](gif/ciara2M.jpg) |
デビュー作で大成功を収めたCiaraの2年振りの2作目。前作の路線を踏襲しつつ、2年分の成熟が感じられる。CiaraらしいダンサブルでアップテンポなTrackな中心で、どれもサウンド的にはしっかりと尖がっていて聴き所も多いが、さすがにcRunk&Bは抑え気味である。一方スローにおけるVoの表現力が進歩しているのも見逃せない。もう少しバラエティさがあってもいいとも思われるが、勢いで最後まで聴かせてしまうアルバムだ。 |
E-40 / My Ghetto Report Card    |
![[E-40 / My Ghetto Report Card]](gif/e401M.jpg) |
ベテランE-40の2006年春の復活作。かつベイエリアのHyphyムーブメントを代表する作品でもある。そもそもはライフスタイルをあらわすHyphyだが、サウンド的には低音を強調したアップテンポでシンプルなビートが特徴のようで、音数も絞ったTrackが多い。前半は、そのHyphyを代表するProducerでもあるRick
Rockが中心。中盤以降はレーベルオーナーのLil Jonが引き継いでいるが、多様さを持たせて、ともすれば単調になりがちな流れを救っている。E-40のラップはフロー、高速技巧とも衰えが無く、さすがの風格です。 |
Shareefa / Point Of No Return     |
![[Shareefa / Point Of No Return]](gif/shareefa1M.jpg) |
Ludacris主宰のレーベルDTPより、初の女性R&BアルバムリリースとなったShareefaのデビュー作。Mary J. Bligeの強力なフォロワーであることは一聴して明らかであり、同じKeyisha
ColeよりさらにMaryに近い位置にあるように思える。そんなアーティストがDTPから出てきたのは驚きだが、サウスマナーの曲は少なく、アルバムの出来も含め全国区としても十分通用するものとなっている。アップからスローまで適度に散らしたTrackのレベルも高く、Shareefaのかすれぎみの声ともうまくマッチしている。 |
Ludacris / Release Therapy    |
![Ludacris / Release Therapy]](gif/ludacris4M.jpg) |
2006年秋にリリースされたLudacrisの5作目。最近では映画出演などもこなしている。今までのコミカルなCDジャケットに比べると、やけにシリアスな感じであるが、確かに前作から、ふざけたトラックは減る傾向にある。それに加え、Producer,
Guest陣も地域の枠を超えた人選となり、ゴスペル曲や児童虐待を扱う曲も有って、今更ながら大人のRapperへ脱皮というところか。もちろんバウンシーなサウスマナー曲もあり、バラエティ豊かなアルバムとなっている。 |
Ne-Yo / On My Own Words     |
![Ne-Yo / On My Own Words]](gif/neyo1M.jpg) |
MarioやMary J. Bligeなどへの楽曲提供で、Song Writherとして名を馳せていたNe-Yoの2006年春のデビュー作。アップ,
ミディアム, スローを万遍なく配したストレートなR&B作品ではあるが、とにかく全編さわやかなのが特徴。自身による楽曲もすばらしく、特にメロディーが心地よい。サウンド的にはおとなしいほうだが、それもかえって似合っている。声質は細いほうで、唄のほうもまだのびしろがありそうだが、あまり青臭くないのがありがたい。 |
Nas / Hip Hop Is Dead     |
![[Nas / Hip Hop Is Dead]](gif/nas5M.jpg) |
ショッキングなタイトルを持つNas2年ぶりの最新作。全体を通して、現在のHip-Hop界の商業主義, 想像力の欠如, パブリシティ・イメージ先行のマーケティングなどに警鐘を鳴らし、立ち直りを呼びかける極めてコンシャスなアルバムであり、結果、NasのRapには一層力がこもっている。生真面目なキャラクターのNasなので、出るべくして出たアルバムと言えるだろう。もう一つの特徴は、旧敵Jay-Zと和解して、Def
Jamに移籍したことにより、Producer, Guestが豪華になったこと。ただし、みな、引き立て役に徹しているのだが、中でも最近絶好調のwill.i.amがいい仕事をしている。こんなコンセプトのアルバムだがサウンド的な息苦しさは感じない。 |
Sleepy Brown / Mr. Brown    |
![[Sleepy Brown / Mr. Brown]](gif/sleepybrown1M.jpg) |
サウスを代表するProducer TeamであるOrganized Noizeの一員であり、Vocalでの様々な客演でも知られるSleepy
Brownのソロ作。予想と違って、70年代からの空気を体現するスイートなソウルアルバムに仕上がっている。とくにTrackはメローなものばかりで、スロー中心であり、ファルセットも多用されている。逆にサウスっぽいゆるさを感じさせるものは少ないは以外。安心して聴ける分、刺激は期待しないように。 |
Jay-Z / Kigdom Come     |
![[Jay-Z / Kigdom Come]](gif/jayz8M.jpg) |
引退宣言後、Def JamのCEOにも就任し、音楽活動はGuestとしてのものに限られていたJay-Zだが、3年ぶりの全面復帰となった。(誰しもが想定していたはずで、何の驚きも無いが。)
高揚感のあるRapの技量もトラックのレベルも高く、Dr. Dreのミックスによって全体的なまとまりも良い。以前との違いは唄が多くなって、ソウルフルになったところか。年相応にリリックがコンシャスな方向に向かっているのも特徴的だ。それにしても自信たっぷりの堂々としたアルバムである。 |
Kelis / Kelis Was Here     |
![[Kelis / Kelis Was Here]](gif/kelis3M.jpg) |
Neptunesと決別し、特徴的だったカーリーヘアもショートにし、すっかりイメチェンしたKelisの3年ぶりのアルバム。以前のようなブッとんだ感じは徐々に影を潜め、大人な感じに変わりつつある。ただトラックのほうは、以前のような尖がったというか変わった感じのものも少なくなく、しかもバラエティに富んでいて聴き所も多く、Kelisらしさは健在といえそうだ。 |
Snoop Dogg / Tha Blue Carpet Treatment     |
![[Snoop Dogg / Tha Blue Carpet Treatment]](gif/snnop3M.jpg) |
新しい血を入れることにより一時の停滞から完全に脱出したSnoopの好調ぶりを感じさせる2年ぶりの作品。その前作は全国区を視野に入れたものだったが、今作ではWestsideの団結を唱えている。ProducerやGuest陣の多さに驚くが、Westside人脈の割合も大きくなっている。サウンドはSnoopらしいゆるいものがほとんどで、たしかに下敷きはWest的だが、そこにとどまらない広がりを感じさせてくれる。個人的にはあまり好きではない哀愁一辺倒のトラックがほとんど無いのもありがたい。 |
Janet / 20 Y.O.     |
![[Janet / 20 Y.O.]](gif/janet1M.jpg) |
彼氏であるJermain DupriによるProduceを大々的に採用したJanetの2年ぶりの作品。タイトルからも判るように、もうデビュー20年だそうだ。前半はそのDupri中心でアップ~ミディアムが多く、尖がったトラックも少なくない。後半が従来のJam
& LewisによるTrackで、こちらはミディアム~スロー中心で、Janetのしっとりした歌声が特徴的だ。Superbowlではあんな事件を起こしてしまったが、私生活が充実していることによる安定感や幸福感を感じさせるアルバムである。実は今までJanetを聞き込むことはなかったのだが、今回改めて表現力の豊かさを感じることができた。 |
Diddy / Press Play     |
![[Diddy / Press Play]](gif/diddy1M.jpg) |
Bad Boyレーベルを率い、ビジネス的にも大成功を収めてるP.Diddy改めDiddyの5年ぶりの作品。ビジネスマンに専念かと思っていたが、しっかりと聴きどころ満載のアルバムをリリースしてきた。とにかく、錚々たるPruducer、Guest陣に加え、キャッチーな曲が多く、絢爛豪華の一言に尽きる。本人のProduce曲は減って、Rapと唄にシフトしているようだ。豪華なGuestに比べると影の薄さは否めないが、彼自身もこだわりはないのだろう。Trackのほうは80年代、90年代を下敷きにしたものが多いが、個性的で尖がったものも少なくない。 |